パーソナリティの理論

(1)類型論

類型論とは、パーソナリティをいくつかの典型的なタイプに整理し分類する理論のこと。単純でわかりやすいが、性格の多様さや複雑さを理解するには限界がある。

クレッチマーの体型論

クレッチマー(Kretscmer, E.)は、精神疾患と体型の間にかなり明確な関係があることを見出した。また、正常者においても、性格と体型との間に弱い関係があることを報告した。

シェルドン

シェルドン(Sheldon, W.H.)は、クレッチマーによる体型の分類が観念的過ぎること、精神疾患患者に基づいていることなどを批判し、正常な男子学生4000人についての身体計測に基づいて統計的に体型を3つに分類した。胎生期の胚葉発達においてどの部位が特に発達しているかによって類型に名前を付けている。

ユングの向性論

ユング(Jung, G.G.)は、心的エネルギー(リビドー)の方向によって類型化(外向型 対 内向型)した。

シュプランガー

シュプランガー(Spranger, E.)は、個人がどの領域にもっとも価値を置き、興味を持っているかによって性格を6タイプに類型化した。

  1. 理論(知識)型人間
  2. 経済(利益)型人間
  3. 審美(美)型人間
  4. 社交(人間愛)型人間
  5. 政治(権力を持つ)型人間
  6. 宗教(神への奉仕)型人間

(2)特性論

特性論とは、パーソナリティの基本的な素質や行動を決定する傾向の事をさす。特性論では、多数の特性の集合として人の性格を捉える。複数の特性を量的に測定して記述する。

オルポート

オルポート(Alport, G. W.)は、人間の特性を、生物学的要因と共通のパーソナリティ特性とに分け、個人のパーソナリティの特徴を心誌(サイコグラフ)を用いて示した。

→心誌(サイコグラフ):心的プロフィール、個人の特徴を一目瞭然に理解できるように視覚化したもの。

キャッテル

キャッテル(Cattel, R.B.)は、特性を共通特性と独自特性に分け、さらに表面的特性と根源的特性とに分け、因子分析を用いて、19の性格特性を抽出した。

→16PF(16特性因子別性格検査:キャッテルの見出した19特性のうち、16特性を測定する)

ギルフォード

ギルフォード(Guilford, J.P.)は、以下の13の特性を想定した。YG法矢田部・ギルフォード性格検査)に発展。

  1. 抑うつ性
  2. 回帰性
  3. 劣等感
  4. 神経質
  5. 客観性
  6. 協調性
  7. 攻撃性
  8. 一般的活動性
  9. 衝動性
  10. 思考的活動性
  11. 支配性
  12. 社会的傾向
  13. 性度

アイゼンク

アイゼンク(Eyzenck, H.J.)は、性格は類型のレベル・特性のレベル・習慣的反応のレベル・特殊反応のレベルの4層構造をなしていると考え、階層構造論を提唱した。MPIモーズレイ性格検査)に発展。

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