学習指導の理論

(1)問題解決学習(単元学習)

デューイ(著書:学校と社会)は、経験重視の教育哲学に基づいて、現実生活において出会うと思われるさまざまな問題の解決方法を、子どもの主体的な経験を通して習得させようとした(問題解決学習子ども中心の学習)。

→子どもの主体性、積極性、具体的知識を幅広く獲得させるという長所がある反面、体型付けられた高度な知識は獲得させにくいという短所がある(「はいまわる経験学習」と揶揄された)。⇔系統学習:学問の体系に沿った系統的な教材配列によって指導する(教師中心の学習)

(2)プログラム学習

スキナーの提唱した学習理論(オペラント条件付け)を基本原理とする学習法。プログラムにはスキナーによる「直線型」とクラウダー(Crowder, N.A.)による「枝分かれ型」がある。

現在では、ティーチング・マシンに接続し、コンピューターに連動させることによりCAI(Computer Assisted Instruction)として活用されている。スモールステップの原理即時確認の原理学習者自己ペースの原理積極的反応の原理などに基づく。

プログラム学習の特徴

(3)発見学習

ブルーナー(著書:教育の過程)は、学習には直感的思考が重要であると考え、事象の背後にある法則の発見を通して、科学者の研究活動に近い体験を通して知識を獲得することが望ましいとして「発見学習」を提唱した。

→日本でも、これと同様の考えに基づいた「仮説実験授業」(板倉聖宣)が理科の授業において採用されている。授業において教師は、生徒に未知の問題を提示し、生徒は直感的思考により多くの仮説を予想し、討論し、実験によって検証する。

(4)有意味受容学習

オーズベル(Ausubel, D.P.)は認知を重視し、有意味受容学習を提唱した。学習者が既に所有している認知構造の中に新しい教科内容を関連付け、取り込むことに成功したときに有意味受容学習が成立すると考える。教科内容を学習者の認知構造の中に受容させるためには、両者をつなぐ補助教材(手がかり)の提示が有効であるとし、このことを先行オーガナイザー(説明オーガナイザーと比較オーガナイザーがある)という。

(5)完全習得学習(マスタリー・ラーニング)

完全習得学習による授業は一斉指導を基本とし、これに形成テストと治療的指導を組み込んで実施する。ブルーム(Bloom, B.S.)は全体的な見通しができ、目標を明確にし、形成的評価を生かして、適切な指導をすることで90%以上の学習者が学習の達成ができると主張した。

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